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2017年8月

2017年8月31日 (木)

カクシン

貴族の邸宅をイメージしたというのに、
気取りなく落ち着いた雰囲気の廊下。

その廊下に面した扉を開け、顔を上げると
通路の先にはまた扉。

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奥へ奥へといざなわれると、そこはクラシカルで気品あるパウダールーム。

当然ながら 綿埃とはまったく無縁のガラリ

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拭きあげられた水栓金具

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そしてもっとも驚いたのは、このさりげない刻印

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なぜか見つけた時の嬉しかったこと…

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上質の空間というのは、性能や機能だけで果たせるものではないことに
あらためて気づかされました。
結局のところは 「人」なのだと…。

そこにスタッフがいて 私に深々と頭を下げたわけでもありませんし、
清掃している姿を見かけたわけでもありません。

でもこの空間にいるだけで
自分が丁寧に扱われていると感じられるから不思議です。

ザ・リッツ・カールトン。
その素晴らしい心配りでのおもてなしは、
ココロの隅々までゆきわたりました。

そして
自分の至らなさを あらためて思い知ることになるのでした。。。


A-Style # 129

アカデミー会員さまには、月刊情報誌 A-Styleをお送りしていたしました。

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巻頭特集は
杉の天井、米松の現し梁、珪藻土壁…と自然素材にあふれた「小芝の家」。
夏場の高温多湿からどう家を守るか…が大きな課題だったようです。

山を背負った土地は、どうしても湿度から逃れられません。
でもそれ以上に魅力的な建築家からの提案により、
理想郷ともいえる場所での住まいづくりが実現しました。

私たちが作る家は、製品化され、大量に生産された材料でつくる規格型住宅と比べると
使用する材料のひとつひとつに人の手がかかるため、
コストが高くなるのは否めません。

それでも建築家と家をつくることの楽しさを
すこしでもお伝えできればと思います。

よろしければスタジオで、お手にとってご覧ください。